OneNote を教育で活かすには?

OneNote を教育で活かすには?

OneNote に触れたことのある先生なら「これを授業で活かしたい!」と思ったことがあると思います。そこで、授業でどのように使えば活かすことができるのか、そのポイントをご紹介しますので、概念や使い方がお分かりいただけますよ。

授業で使えば生徒も興味を持ちます

OneNote は単純なあまり、大人には難しく感じます。先入観がない子どものほうが実は簡単に使いこなしてしまうんです。このページを読んでぜひ授業に活かしてください。

OneNote をどんな時に使えばいいのか?

「このアプリはすごいぞ! よし、授業に取り入れよう!」と思っていざやってみると、どんな時にどうやって使ったらよいのか悩みますよね。もちろん先生によってスタイルが違うと思うんですが、私の提案として少しお話を聞いていただけないでしょうか。

まず、考え方ですが、「OneNote はノートの代わりに使う」ということです。タブレットやパソコンを使った教育でよく言われるのが教科書の電子化です。私個人としてはあまり良いことではないと感じています。なぜなら、教科書は紙のほうが明らかに使いやすいからです。

ところが、手書きのノートは本当に紙だと使いやすいのかというと、決してそうではないはずです。特に厄介なのは、間違えた時です。消すのも大変だし、記入する順番を間違えても訂正しづらいし、後からメモを挿入することもできません。

でも、これが電子的なノートなら修正は簡単です。一部の人の精神論で、「そういうミスを犯すことへの緊張感があったほうがよい」という言い分も分からなくはないですが、それによってクリエイティブな部分がつぶされてしまっては何の意味もないと思います。

なので、OneNoteの使い方の前提としては、「教科書の電子化ではなくノートの電子化」具体的には、教科書は従来の紙のままでノートをOneNoteに置き換える。これをベースに考えてみてほしいんですよ。(これだとコストも抑えることができるはずなんです。)

授業の進め方は?

一例として授業の進め方をご紹介します。

まず、先生は黒板やホワイトボードの代わりに OneNote をインストールしたタブレットPCを使い、これをプロジェクターに表示します。タブレットに記入したものがそのまま表示されるので、先生も生徒も分かりやすくて楽しい授業ができます。

https://onenote.hprs1.com/howaitobo-do/

なお、資料はできるだけ電子化したものを準備しておいてください。そうすれば、生徒に配布してノートに貼り付けることができますから。(先生が説明するときも、資料をノートに貼り付けるだけなので、とても楽ですよ。)

https://onenote.hprs1.com/onenote-jugyo/

また、生徒は板書(プロジェクターの表示)をタブレットPCの OneNote にメモしていきます。メモが遅い生徒が「先生、前の板書に戻ってください」と言ってきても、OneNote ならスクロールして戻るだけなので、対応できますね。

また、配布された資料をノートに貼り付けてメモを取ることで生徒は様々な工夫ができます。今までの紙のノートでは無理だったようなメモが取れるので、やる気につながるでしょう。

共有でさらに広がります

専用のノートを準備してクラス全体で共有すると、共有している生徒全員で互いに書き込みをしあうことができます。簡単な寄せ書きになるのはもちろん、メモを全員で共有する新しいスタイルのミーティングが行えます。(ブレインストーミングも可能ですね。)

https://onenote.hprs1.com/onenote-kyoyu/

私の経験上、共有ノートに手書きしあうというのは、非常に生徒が喜びます。紙では不可能な手書きなので、今までにない経験になるんです。そして、そこから大人では思いもよらないような使い方を見つけるのではないかと思いますよ。

※ただし、悪用するような使い方は、当然指導してやめさせないといけませんが。

レポートの提出をOneNoteで受け付ける

OneNoteでレポートを作成して提出するという方法が取れます。やり方としては、共有ノートを生徒分用意して先生がそれぞれをチェックします。すると、生徒は手元のレポートを完成させるだけで自動的に提出となるんです。途中のノートをのぞけば進捗の確認もできますよ。

ただし、これは運用面でかなり練らないとうまくいかない可能性があります。Windows Server などで生徒個人用の共有フォルダを作成しなくてはいけないとか、いろいろと設定がややこしくなるなど、パソコンに詳しい先生がいないと難しいかもしれないですね。

また、OneDrive でノートを共有できれば宿題も OneNote で提出するということができるでしょう。ただ、これもセキュリティを保ちつつ共有しなくてはいけないので、生徒のリテラシーも必要とされますね。

でも、これらの問題がクリアできれば(もしくはもっと良い簡単な方法があれば)、新しいスタイルの宿題や学習へとつながる可能性がありますね。例えば、登校できなくなった生徒がOneNote で授業を受けるなどできそうです。

まとめ

いかがでしたか?

今回は教育での活かし方について考えてみました。OneNote は自由な発想でどんな使い方にも対応できるすぐれたアプリです。ぜひ、生徒に使わせて新しい使い方を編み出してもらうのが一番良いと思います。

私の提案の肝は、「教科書ではなくノートの電子化」で、それの実現には OneNote が適しているということです。ぜひのこような使い方も検討してほしいと思います。

以上、「OneNote を教育で活かすには?」と題して提言しました。

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