OneNote でスタイラスペンを使う

OneNote でスタイラスペンを使う

OneNote でペンを使うと、どうもしっくりこないことがありますよね。ひょっとしてそれはスタイラスペンじゃないですか? デジタイザペンと違うので、そのままだとちょっと使いにくいかもしれないですね。そこで、使いこなしポイントを分かりやすくご紹介しますよ。

スタイラスペンを使うときのポイントとは?

スタイラスペンとデジタイザペンでは明らかに違います。本サイトではデジタイザペンを中心に説明しているので、スタイラスペンだと戸惑うかもしれないですね。なので、そんな方に少しでも役に立つようなお話をさせていただきますね。

デジタイザペンとスタイラスペンの違いとは?

タブレットのペンにはデジタイザペンとスタイラスペンの2種類があります。これらはどちらもペンですが構造上の違いがあって、使い方や使い心地が全く違うんですよ。では、どう違うかというと、構造的にはペン専用のセンサーが付いているかどうかの差なんです。

デジタイザペンは、ペン専用のセンサーが付いていて、ペンを近づけるとポインタが反応するんですが、スタイラスペンは単純にタッチパネルのタッチ機能を使っているだけです。だから、指で触らずに細い棒で触れているという感じなんですよ。

つまり、デジタイザペンは専用のセンサーが反応し、スタイラスペンはタッチパネルが反応するということなんです。そこで、これらの特徴を踏まえて、OneNote ではどんな使い方をしたらいいのかをご紹介していきますね。

デジタイザペンの特徴は?

デジタイザペンの特徴はなんといっても書いたときのフィーリングがいいことです。とてもなめらかな書き心地で、筆圧も検出できます。なので、紙にペンで書くようなかなり自然な感じで手書きができるんです。これが一番大きいですかね。

デジタイザペン

また、センサーはペン専用のものが搭載されているので、手が画面に触れていても関係なく書く(描く)ことができます。これも、紙とペンのように自然な使い方ですね。

ただし、弱点もあります。それは、価格が高いことです。使い勝手とは直接関係ないものの、価格が高いために、どうしても気軽に買えるような製品ではないですね。だから、とても良い製品なんですが、普及度は今一つといった感じなんです。

今後、デジタイザペンが使えるマイクロソフトの Surface に期待といったところでしょうか。

スタイラスペンの特徴は?

スタイラスペンの特徴は、タッチパネルであればどんなタブレットでも使えるところです。だから、コストパフォーマンスはとても良いですね。タッチパネルの製品なら比較的多いので、あまり費用をかけることなく手書き環境が手に入ります。

スタイラスペン

ただ、弱点が多いのも事実です。まず、タッチパネルに対して指の代わりに細い棒で触れるというだけなので、画面に手が触れるとそこは描画してしまいます。つまり、専用のセンサーがないので、指とペンの区別ができないんですよ。

また、タッチをペンの代用にすることから、かなりフィーリングがよくないんです。なめらかでもないし、書き心地もよくありません。なので、紙にペンで書くような感覚には遠く及びませんが、それでも工夫すれば多少は何とかなると思いますよ。

※ごく最近の製品はかなり改善していて、手とペンの区別ができるものもありますよ。

スタイラスペンを使いこなすためには?

スタイラスペンで最も重要なことは、手書きする際に手が画面に触れないようにすることです。タッチパネルを操作するのと同じなので、手が触れると反応してしまいます。それを防ぐには触れないようにするしかないんですよ。

また、どれだけ丁寧に書いても滑らかにならないので、ある程度の妥協は必要だと思います。きれいに書きたいならデジタイザを搭載した製品に変えるしかないです。

ここできれいに書くためのコツを整理すると、手が画面に触れないようにしながら、できる限り丁寧に書く。また、文字を書くのなら全体的にやや大きめに書けば、線がガタガタするのをある程度ごまかすことができると思います。

OneNote でスタイラスペンをどう使う?

さて、OneNote ではスタイラスペンをどのように使ったらいいんでしょうか? まず OneNote のペンに対する対応状況を確認していきます。基本的にペンへの対応が完全にできています。なので、使用上に大きな問題はないはずです。

しかし、このペンというのはデジタイザペンの対応なので、スタイラスではタッチ操作として扱われてしまいます。例えば、デジタイザペンを画面に近づけるとモードがペン入力に切り替わるんですが、スタイラスだとそれができません。

ただし、手動で切り替えれば問題ないので、モードの切り替えが「自動」か「手動」かの違いだけです。ちなみに、手書き文字はちゃんと文字として認識されるはずなので、問題ないはずですが、滑らかな字が書けないので認識率は下がる可能性があります。

なので、文字を書くために使うよりも「線・矢印・図」を描くために使ったほうがいいんじゃないでしょうか。つまり、文字はタイピングで図は手書きでという感じで OneNote を使うと利便性と確実性が両立しそうですよ。

あと、文字を書く場合は線を太めにした方がごまかしがしやすくて、滑らかな文字にすることができるんじゃないかと思いますね。太線で大きく書いてから縮小するという手も使えるので、そういう方法も検討してみてくださいね。

OneNote にパームリジェクション機能はあるのか?

ところで、パームリジェクションという機能をご存知ですか? これは、ペンを使う時に画面に手が触れても反応しないようにする機能ですが、Windows 版 OneNote の場合、パームリジェクションは設定できません。(ただし、iPad の場合は設定がありますよ。)

Windows の場合は、パソコンの機能で設定します。つまり、ほとんどの場合はデジタイザペンが使えるタブレットPCでないとパームリジェクションは使えません。ちなみに、Windows7 の場合は設定の解除ができますが、Windows10 の場合は解除ができません。

なので、ペンが使える Windows タブレットを最近購入した方なら、気づかないうちにパームリジェクションの恩恵を受けているかもしれませんね。

まとめ

いかがでしたか?

スタイラスペンの場合は、どうしてもデジタイザペンに比べてできないことがあるので、使い方も制限が出てしまいます。でも、そこを理解して無理な使い方をしなければ、十分対応できると思います。文字の記述も、文字認識の必要がなければ全く問題ないですからね。

少なくともペンがあるのとないのとでは明らかに OneNote の利便性に差が出ます。スタイラスペンをうまく使いこなせば OneNote をさらに活用できますよ。

以上、「OneNote でスタイラスペンを使う」ときのポイントについてお話ししました。

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