OneNote
での画像の扱い方を説明しました。写真やイラストといった画像をノートに挿入したい方にご覧いただきたい内容です。画像の基本的な扱い方を詳しく紹介したので、最近使い始めた初心者の方でも概念が理解できますよ。
OneNote の画像を理解する。
OneNote を使っていると、やっぱり画像を入れて分かりやすくしたいですよね。例えば、仕事用の資料を作ったり、文章で説明しにくい使い方を写真入りにしたりとか。ところで、画像の扱い方の前に画像とは何かを確認しておきたいと思います。
なぜなら、画像と図形の違いが分からないと説明と実際が食い違う可能性があるからです。そこで、画像に該当するものを最初に説明しますね。
次のものが画像に該当します。
- 画像はJPEGやPNGなど最初からファイルとして存在しているもの(写真など)。
- [画面の領域]でスクリーンショットしたもの。
- 他のアプリから貼り付けたもの。
別の見方をすれば、OneNote で描画していないものが画像に該当すると考えられますね。なので、自作した図形でなければ、それらはすべて『画像』ということです。したがって、画像という言葉が出てきたら、自分で作っていないものだと思えばいいんじゃないでしょうか。
画像を扱う時のポイント!
それでは、画像の扱い方について具体的に説明していきます。基本的には Word や Excel など他のアプリと同じでいいんですが、OneNote には他とは違う独特な扱い方もあるので、注意深く目を通していただきたいと思います。
画像の挿入。
画像の挿入ですが、これは[挿入]タブの[画像]グループから行います。
それぞれ簡単に説明しておくと、
- 画面の領域・・・・・画面を切り取って画像にすることができます。
OneNote で画面の領域を使えば、資料作りが簡単になることを説明します。読者対象は、OneNote で仕事用の資料作成を簡単に行いたい方です。画面の領域の使い方だけでなく、資料の作り方についても解説しています。 - 画像・・・・・・・・写真などの画像ファイルを挿入できます。
- オンライン画像・・・マイクロソフトの素材集から画像を挿入できます。
- スキャンした画像・・スキャナから読み取ったデータを挿入できます。
OneNote で名刺管理をする方法を説明しました。OneNote を名刺管理に利用したい方に適した内容です。実際に作成した名刺を基に、OneNoteでの名刺管理を詳しく紹介しただけでなく、名刺の取り込み方も説明しているからです。
となります。やり方自体はとても簡単で、説明するまでもないくらいなので省略しますが、少しだけコツがあります。それは、必ず画像を置きたい場所をクリックしてから挿入の操作をするということです。これをやらないと変なところに挿入されて、修正作業が増えてしまいますよ。
画像挿入の裏ワザ!?
あと、ちょっと裏ワザみたいな方法ですが、ファイルをコピー&ペーストする方法もあります。
- エクスプローラーなどでファイルを選択。
- メニューまたは[Ctrl]+[C]でコピー。
- OneNote に貼り付ける。
これで画像を挿入できるんですが、エクスプローラーからファイルを直接ドラッグ&ドロップしても挿入できますよ。ただし、これらの方法だと画像が拡大表示されるようなので、大きさが変わると困る場合は使えない方法かもしれないですね。
画像の移動。
画像の移動は簡単で、マウスでドラッグするだけです。手順としては次の通りです。
- 移動したい画像を選択。
- 画像に枠が付いたことを確認。
- 図形の上でマウスポインタが十字型になったらドラッグ開始。
- 目的の場所でドロップ(マウスのボタンを離す)。
このように、画像を選択してからマウスでドラッグすれば簡単に移動します。なお、[Alt]キーを併用すると、グリッドを無視して細かく移動することができるので、微調整の際に便利ですよ。ちなみに、キーボードの矢印キーでは移動できないので、微調整もマウスで行ってください。
画像の回転。
画像の回転は次の手順で行います。
- 回転させたい画像を選択。
- [描画]タブをクリックしてリボンメニューを開く。
- 右側にある編集グループの[回転]を確認。
- [回転]ボタンをクリックして回転の種類を選んでクリック。
- 画像が回転する。
ちなみに、『回転』は画像がグルグルと回りますが、反転はひっくり返るという意味なので、向きが逆になります。反転を使うと、例えばスマホのインカメラで撮った写真で左右反転している場合などに、簡単にひっくり返すことができて便利ですよ。
画像の拡大縮小。
画像の拡大縮小は画像を選択した際に表示される『ハンドル(点)』をドラッグすると行えます。やり方は次の通り。
- 画像を選択する。
- 枠線とハンドルが表示されたことを確認する。
- ハンドルをドラッグして大きさを調整する。
- ドラッグを終了すると拡大縮小が完了。
ちなみに、辺の上にあるハンドルは縦または横に伸び縮みします。角にあるハンドルは、縮尺を変えずに大きさを変更できます。なお、どの角のハンドルを使っても縮尺は変わりませんよ。
画像を並べる。
画像だけで簡単に並べることができる機能はありませんが、少し工夫することで並べる方法が2つあります。自由に移動できるようにコンテナの外に出したうえで手作業で並べる方法と、表のセルに画像を入れて格子状に並べる方法です。
※ 下のページで詳しく説明していますよ。
https://onenote.hprs1.com/onenote-gazou-naraberu/
画像のグループ化。
画像のグループ化について知りたい方は割と多いようですが、実は OneNote にそのような機能はありません。したがって、OneNote 単体では不可能なんです。そこで、いったん Word などの別のオフィスアプリでグループ化してから OneNote に貼り付けてください。
すると、1つの画像になるので、グループ化と同等な扱いができますよ。ただし、OneNote では再編集できないので、やりたい場合は Word など別のアプリで調整してください。ようするに、見かけ上のグループ化でごまかすわけですね。
画像のトリミング。
画像のトリミングについても知りたい方は多いようですね。こちらの機能についても OneNote には実装されていません。なので、グループ化と同様に、Word など別のアプリを利用してください。別のアプリでトリミングすると、もちろんその形で貼り付けることができますよ。
画像の保存。
OneNote に貼り付けられた画像は、ファイルとして保存することができます。画像を右クリックすると[名前を付けて保存]コマンドがあるので、それで保存できます。やり方は次の通り。
- 画像を選択。
- 画像上で右クリックしてショートカットメニューを表示。
- メニューの[名前を付けて保存]をクリック。
- 保存場所を選び、名前を入力して[保存]ボタンをクリック。
保存できるファイルの形式はPNGのみです。他の形式にしたい場合は、ペイントやGIMPなど他のアプリを使って変換してください。
ページの背景に画像を設定する。
画像をページの背景に設定することができます。この操作を行うと、クリックしても選択できなくなるので、画像を固定したいときに使うと便利です。例えば、ペンで手書きする際などに、間違って画像を移動してしまうというトラブルが起きなくなりますよ。やり方は次の通り。
- 画像を右クリックしてショートカットメニューを表示。
- [画像を背景に設定]をクリック。
- 画像が背景に設定されて選択できなくなる。
なお、設定を解除する場合は画像上で右クリックし、[画像を背景に設定]のチェックを外します。選択はできませんが、右クリックは通常のショートカットメニューが表示されますよ。
画像が表示されないときは?
ごくまれにですが、画像が表示されないことがあるようです。理由は分かりませんが、おそらくトラブルが起こっています。この場合、OneNote を再起動してください。いったん終了して起動しなおせばそれで構いません。もしダメな場合は Windows を再起動してみてください。
バージョンによる画像の違い。
OneNote のバージョンによる画像の違いは多少あります。大きく違うのは、2007と2010の間で、OneNote 2007 以前は回転機能がありません。どうしても必要な場合は、プラグインをインストールすることで利用可能です。(OneNote 2010 以降は回転機能があります。)
※ こちらでダウンロードできます。(最下部にある OneNoteImageTools.zip です。)
Microsoft の開発者ブログ ⇒ Image Rotator Powertoy for OneNote 2007
まとめ
いかがでしたか?
画像の扱い方についていろいろとご紹介してきました。できないことを何とかできるようにするという、結構苦しい説明もありましたが、何とか一通りのことができるようになると思います。しかし、忘れてならないのが、画像の扱い方だけ分かっていても意味がないことです。
説明用の資料を分かりやすくするために画像を挿入しているはずなので、その画像の装飾ばかりに気を取られることが無いようにしていただきたいと思います。すべては、分かりやすい説明をするためにやっていることなので、装飾技術ではなく中身の充実にこだわってくださいね。
以上、「OneNote 画像の扱い方とは?」と題して説明しました。