OneNote
の背景を設定する方法を説明しました。OneNote に背景色や背景画像を設定したい方に適した内容です。ページの背景に関する設定方法だけでなく、本来は設定できない黒色を背景にする方法も説明したからです。
OneNote の背景に色や画像を設定する意味とは?
OneNoteを使っていると、「ページ(ノート)の背景色や背景画像を設定できないだろうか?」と疑問を持つことがありますよね。確かに、背景の設定が変更できれば、いろいろなことが出来そうですからね。ところで、背景を設定する意味とは何でしょうか?
それは、文字を見やすくしたり、華やかにして格好の良い資料を作ったりしたいと思っている、ということではないでしょうか。ところが、背景に設定できる色は決まっていて、バリエーションが少ないんです。特に、背景に黒のような濃い色の設定が全くできないんですよ。
そこで、既定の色の設定方法だけでなく、本来は設定できない色を工夫によって設定する方法も、ご紹介しましょう。
OneNote の背景に色や画像を設定するときのポイント。
それでは、OneNote(ページ)の背景を設定するときのポイントを説明します。
背景はどこで設定できる?
まず、背景はどこで設定できるのか説明します。背景は、[表示]タブを開くとある、[ページ設定グループ]で設定できます。
画像にあるように、[ページの色]、[罫線]、[ページタイトルの非表示]、[用紙サイズ]などといったボタンが並びます。このうち、背景に関係があるのは[ページの色]と[罫線]です。
背景の色を変更するには?
背景の色を変更するには、[ページの色]を使います。手順は次の通りです。
- 背景の色を変更したいノートブックを開く。
- メニューの[表示]タブをクリック。
- [ページ設定グループ]の[ページの色]をクリック。
- 好きな色を選びクリック。
- ページの色が変わる。
これで、ページの色、つまり背景の色が変更できました。なお、似たような薄い16色しかありませんので、この中から選ぶしかないですね。おそらく、ページに記入したものの邪魔をしないようにという、配慮なんでしょうね。
背景に画像を設定するには?
続いて、背景に画像を設定する方法を説明します。まず、「背景に画像を挿入する」という設定自体はありませんので、手作業で設定します。大まかな流れは、画像を好きなところに置き、そこで背景に設定するという機能を使います。詳しい手順は次の通りです。
- 背景に設定する画像を用意。(jpeg、pngなど一般的な画像なら何でもOKです。)
- 画像を背景に入れたいノートブックを開く。
- ノートブックの任意の位置に、画像を貼り付け。
- 画像を右クリックして、ショートカットメニューを表示。
- メニューの[画像を背景に設定]をクリック。
- 設定完了。
これで、背景に画像が設定できました。なお、画像を背景に設定すると、クリックしても反応がなくなります。テキスト入力や手書き入力などにも全く影響しません。
設定を解除したい場合は、画像を右クリックして、メニューの[画像を背景に設定]をもう一度クリックしてください。チェックマークが消えて、設定を解除できます。
背景を黒にすることはできるのか?
さて、背景を黒にすることはできるんでしょうか? 色の設定からはできませんが、工夫することで背景を黒にすることは可能です。どうするのかというと、黒い画像を用意して貼り付けるという方法を採ります。先ほどの、背景に画像を設定するやり方が使えます。
- 背景に設定する黒い画像を用意。
- 背景を黒くしたいノートブックを開く。
- ノートブックの任意の位置に、黒い画像を貼り付け。
- 画像を右クリックして、ショートカットメニューを表示。
- メニューの[画像を背景に設定]をクリック。
- 設定完了。
これで、背景を黒くできました。黒い画像は、黒くしたい範囲の分だけの大きさが必要です。部分的なら小さい、全体なら大きい画像が必要ということですね。もちろん、他の色の画像を用意すれば、赤色でも青色でも黄色でも設定できますよ。
OneNoteを使用している方の中には、少なからず背景を黒にしたい方もいらっしゃるようですので、別項目で説明しました。もちろん、黒い背景のままでは文字が黒いので見えません。必ず、文字色は白にしてくださいね。
このような、『黒背景に白文字』という色の組み合わせは、老眼が進んだお年寄りが見やすい色設定です。OneNoteに限らず有効ですので、参考にしてみてください。
背景に罫線を表示するには?
背景に罫線を表示する方法を説明します。背景には色や画像だけでなく、罫線も設定できます。具体的な設定方法は、次の通りです。
- [表示]タブを開き、[罫線]ボタンの下側をクリック。
- 罫線ダイアログが表示される。
- [罫線]と[方眼]から好みのものをクリック。
- 設定終了。
これで、罫線が設定できました。なお、いったん罫線を設定した後であれば、罫線ダイアログで罫線の色が設定できます。また、今後作成するページを常に罫線付きにしたい場合は、[新しいページを常に罫線付きで作成する]にチェックを付けてください。
※背景を原稿用紙のようにしたい場合は、以下のページを参考にしてください。
https://onenote.hprs1.com/onenote-genkouyoushi/
Office 全体の背景を設定するには?
Office 全体の背景を設定する方法をご紹介します。今回の趣旨とは少しずれますが、Office には、背景の設定ができるオプションがあります。これは、メニュー部分からウィンドウ枠にかけて色と柄を設定できるものです。やり方は次の通りです。
- メニューの[ファイル]をクリック。
- 左下にある[オプション]をクリック。
- [基本設定]の[Microsoft Office のユーザー設定]を見つける。
- [Office の背景]で柄が、[Office テーマ]で色が設定できる。
- それぞれ任意で設定し、右下の[OK]をクリック。
- 設定完了。
これで、Office 全体の背景が設定されました。なぜ「全体」と表現しているかというと、この設定はOneNoteだけでなく、他の Office アプリ(Word、Excelなど)と共通の設定だからです。ページの背景が設定されるわけではないですが、同じ『背景』なので紹介しました。
まとめ
いかがでしたか?
OneNoteの背景を設定する方法を説明しました。どこで設定できるか、色を変更、画像を設定、黒にする、罫線を表示、Office 全体の背景、の6つのポイントで説明しましたので、理解していただけたのではないかと思います。
OneNoteは基本的に電子ノートなので、紙を限りなく忠実に再現しています。したがって、背景に設定できる色は、薄くて目立たないものになっています。テキストや手書き文字といった、メインの内容の邪魔をしないようにという、配慮の意味もあるようです。
したがって、好きな背景色にする場合は、色を塗った画像を自作し利用してください。これで、カラフルな背景のOneNoteにできますよ。
以上、「OneNote の背景に色や画像を設定するには?」と題して説明しました。