あなたは Windows のユーザーアカウントが作れますか? 簡単なようで、実は分かっていないとちゃんと作れない場合があります。それではセキュリティ上不安があるので、作り方を解説します。これで Windows を安全に運用できますね。
アカウント作成の極意!
Windows アカウントの作成はなれれば結構簡単です。アカウントを使い分けると、ネットワークのセキュリティ向上だけでなく、便利に使うこともできますよ。
アカウントとは?
まず、アカウントとは何かについて説明します。アカウントというのは、日常的には銀行口座を示す言葉のようです。これがコンピューター用語となると『コンピューターやネットワークの使用権限(許可)』という感じになると思います。
具体的には、『ユーザーIDとパスワード』を取得していれば、使用権限があるということになりますね。なので、ごっちゃになりやすいんですが、ユーザーIDとパスワードをセットで『アカウント』と考えれば通常使用の上では差支えないと思います。
使用者を決める
アカウントを作るには、まず誰に対して使用権限を与えるかを決めます。自分のパソコンで、自分しか使わない場合はあまり関係ないですが、数人で使いまわすとか不特定多数が触れるとか、サーバーのアクセス許可を設定するというときは重要なポイントですよ。
誰でも権限を与えてしまうと、セキュリティ面で非常にまずいですよね。なにか問題を引き起こす人がいるかもしれません。技術レベルの高さに応じて権限を調整するとか、身内なのか他人なのかによっても権限は当然変わりますしね。
なので、個人だけで使用する場合は関係ない話かもしれませんが、仕事で使用している場合は誰に権限を与えるのかよく検討してくださいね。
アカウントを作成する
アカウントの作成はWindowsのバージョンで考え方が異なります。Windows7までは、ローカルアカウントつまり自分が使うパソコンにだけ作るという方法でしたが、Windows8 以降はローカルアカウント以外にマイクロソフトアカウントを設定する方法があります。
ローカルアカウントなら好きに作れますが、マイクロソフトアカウントの場合はMSNのポータルサイトで作成したアカウントを利用します。イメージとしては、ローカルアカウントはサーバーのあるネットワークへの接続、マイクロソフトアカウントは個人用という感じです。
どちらの場合も、作成するには「コントロールパネル」からです。[ユーザーアカウントの追加または削除]または[アカウントの種類の変更]を開きます。(Windows10 の場合は[設定]から[アカウント]とたどってもいいと思います。)
Windows7の場合
[新しいアカウントの作成]を開いてアカウントの種類を選択します。「アカウント名」になるべく半角英数で入力します。日本語などの2バイト文字を使うと不具合を起こすアプリが存在するので要注意です。もちろんパスワードも設定してくださいね。
アカウントの種類については、友達にパソコンを貸すとか共有フォルダへのアクセスを許可するだけという場合は『標準ユーザー』を選びます。こうすれば、設定変更は制限されるので、「誤って何かする」とか「いたずら」なんかを防げます。
『管理者』はすべてのことが許可されるので、自分自身や職場などの管理者以外には与えてはいけない権限だと思ってください。
これで、[アカウントの作成]ボタンをクリックすれば作成完了です。なお、表示名が半角英数のままではいやだという方は、こちらの変更方法をやってみてください。
https://onenote.hprs1.com/windows-hyoujimei/
Windows10の場合
[PC設定で新しいユーザーを追加]から[その他のユーザーをこのPCに追加]を開きます。もし、マイクロソフトアカウントで共有するのであればユーザーID(メールアドレス)を入力します。後は指示に従えば簡単に作成できますよ。
マイクロソフトアカウントがない場合やローカルアカウントにしたい場合は次のようにします。[このユーザーのサインイン情報がありません]を開くとマイクロソフトアカウントを作成できます。(ここで作ってもいいしMSNのサイトで作ってもいいですよ。)
ローカルアカウントを作成する場合は、さらに[Microsoftアカウントを持たないユーザーを追加する]を開くと作成できます。(ローカルアカウントを作成するにはかなり遠回りですが、どうやらマイクロソフトアカウントにしてほしいということなんでしょうね。)
ここまでくれば、あとはWindows7の場合とだいたい同じなので、後は省略しますね。
アカウントが作成できたら?
アカウントが作成できたらさっそくログオン(サインイン)して使ってみてください。作った本人が使うのなら自分でログオンすればいいし、別の人が使うのであればその人にログオンしてもらってください。一応手順を紹介しておくと、
- ログオフ(サインアウト)または[ユーザーの切り替え]をする。
- 作成したアカウントをクリック。
- パスワードを入力してログオン(サインイン)。
これで普通に使えるはずです。(1回目のログオンは時間がかかるので気長に待ってください。)もしうまくいかないようならば、パスワードを確認しましょう。
コントロールパネルから[ユーザーアカウントの追加または削除]または[アカウントの種類の変更]を開いて、うまくいかないアカウントを選択してパスワードを再設定します。(ほとんどの場合原因はパスワードの入力ミスですよ。)
まとめ
いかがでしたか?
細かいことは多少省いて、この方法なら確実にアカウントが作れるという方法をやってみました。セキュリティ面を考えれば、1つのアカウントを使いまわすことなく、1人1アカウントを準備するようにしてください。
セキュリティとは面倒なものなので、そこは利便性と天秤にかけることなくセキュリティを選んでほしいと思います。
以上、「Windows でユーザーを作成するには?」ということで解説しました。