OneNote
のメニューバーを詳しく説明しました。メニューバーの中に、使い道がよくわからないコマンドがある方に適しています。単なる使い道の説明だけでなく、便利な使い方や意味についても詳しく説明しているからです。
OneNote のメニューバーを知る意味とは?
OneNoteを使っているとメニューバーの中に、「これ、何に使うんだろうか?」と疑問を持つことがあるのではないでしょうか。OneNote辞典の管理者である私も、正直言ってすべてを完全に理解したり、使いこなしたりしているわけではないんですよ。
でも、メニューバーについて詳しく知ると、OneNoteが何を目指しているアプリなのか、その意味が見えてくると思います。そこで、「このメニューは、わからないよなぁ。」というものを中心に、あなたと同じ目線に立って詳しく説明しましたので、ぜひご覧ください。
OneNote のメニューバーを詳しく説明します。
それでは、OneNote のメニューバーを詳しく説明します。7つのポイントがあるので、しっかりと目を通してくださいね。
メニューの表示
最初に、メニューの表示方法を確認しておきます。メニュー(正式にはリボン)は常時表示する方法と、必要な時だけ表示する方法の2種類があります。状態の確認は、メニュー部分の右下を見ます。
※OneNoteのリボンが表示されないという方も、この方法で対応できますよ。
- 常時表示…赤い丸の部分が、上向きの矢印になっています。
矢印をクリックすると、メニューがたたまれて、タブだけが残ります。 - 必要な時だけ表示…赤い丸の部分が、横向きのピンになっています。
ピンをクリックすると、メニューが固定されて、常時表示されます。
メニューをたたんだ場合は、メニュータブをクリックしたときだけ表示されるようになります。この機能は、画面が小さいときなどに、ページ部分を大きく使うことができるので便利ですよ。
続いて、各メニュー[ファイル、ホーム、挿入、描画、履歴、校閲、表示]について説明します。
ファイル
[ファイル]メニューについて見ていきましょう。この[ファイル]メニューは、他のオフィスアプリ同様に、保存や印刷関係のコマンドが集まっています。
このメニューの中でOneNote独特なのが、[新規]、[共有]、[送信]の3つだと思います。
新規
新規はノートブックを新しく作成しますが、これは他のアプリでいうと、[名前を付けて保存]に相当します。なぜこのような違いがあるのかというと、OneNoteは最初にファイルを作成して、後は自動的に上書きする、『同期』という仕組みを採用しているからです。
https://onenote.hprs1.com/onenote-douki/
共有
共有はノートブックを共有するためのコマンドです。基本的には他のアプリと同じなので、注意点は少ないんですが、OneNoteの場合は、OneDriveに保存した場合のみ共有対象になっています。おそらく、同期に不具合が出ないようにするための配慮だと思われます。
LANであれば、自分で用意したフォルダに保存しても、まず同期の不具合は起きません。しかし、同期アプリを経由した保存だと、OneNoteの同期が働きませんので、上書きの制御がうまくできず不具合が発生することがあります。そのため、共有はOneDriveのみが対象になっているようです。
送信
送信は、各種アプリへOneNoteのページデータを渡します。
- ページを電子メールで送信…HTMLメールを作成。(ページも添付)
- 添付ファイルとして送信……ページを添付したメールを作成。
- PDFとして送信………………ページをPDFに変換して、添付したメールを作成。
- Word に送る…………………ページの文章をWordの新規文章に貼り付け。
- ブログに送信…………………Wordのブログ作成機能を起動。
これらの機能は、OneNoteを持っていない相手に対して、手軽に情報を渡す方法として有効です。
ノートを別の形式に変換したい場合は、[エクスポート]を利用してください。
ホーム
[ホーム]メニューについて見ていきましょう。この[ホーム]メニューも、他のアプリと同様にクリップボードや文字関連の設定が行えます。
これらコマンドのうち、右半分がOneNote特有のものなので、詳しく説明します。
ノートシール
ノートシールは、入力した情報にノートシール(小さなアイコン)を付けることで、重要度を示したり、要確認事項であることを目立たせる機能です。後でノートシールが付いている情報だけを、抽出することもできますよ。
[Outlook タスク]は、入力したデータにOutlookで管理できる予定を設定できます。
電子メール
電子メールは、現在のページを電子メールにして送信する機能です。これは、先ほどの[ファイル]メニューに含まれている[送信]の、[ページを電子メールで送信]と同様の機能です。
会議
会議は、Outlookに設定された会議情報を表示します。したがって、OneNoteから何かを設定するものではありません。
このように[ホーム]メニューには、Outlookとの連携を強く意識したコマンドが含まれています。つまり、OneNoteはOutlookとの連携で、より能力を発揮するアプリだということが、おわかりいただけると思います。
挿入
[挿入]メニューについて見ていきましょう。[挿入]メニューは、主に表と画像を挿入する目的で使います。基本的には、他のアプリと似ていますが、一部に固有の機能があります。
これらのコマンドのうちOneNote固有なのは、[スペースの挿入]、[ファイルの印刷イメージ]、[スプレッドシート]、[オーディオの録音]、[ビデオの録画]、[ページテンプレート]、などでしょう。
スペースの挿入
スペースの挿入は、ページに記入したメモに対して、上下方向に空白を入れる機能です。OneNoteはどこにでもメモを記入できるので、改行する必要がありません。ワープロと違って、左上からという決まりもありません。だから、好きな位置にスペースを挿入できるんですね。
ファイルの印刷イメージ
ファイルの印刷イメージは、ファイルを印刷したときの画像をページに貼り付けます。例えば、ワープロの文書なら、本来は紙に印刷する文書が画像になって貼り付きます。OneNoteに資料として、文書を添付したいときなどに有効な方法です。
したがって、対象となるファイルは、印刷できるタイプのものに限ります。
スプレッドシート
スプレッドシートは、Excel の表を挿入する機能です。既存の表を挿入したり、新規に表を挿入したりできます。Excel と連携はしませんが、標準の表では満足できないときに使うとよいでしょう。標準の表ではできないような装飾などが必要なときに、使ってみてください。
オーディオの録音・ビデオの録画
オーディオの録音・ビデオの録画は、音声の録音や映像の録画ができます。例えば、セミナーに参加しているときにこの機能を使えば、講師の講演を記録することができますよ。もちろん、パソコン本体にカメラやマイクがないと使えませんので、注意してください。
https://onenote.hprs1.com/onenote-rokuon/
ページテンプレート
ページテンプレートは、用途を特定したひな形が使えます。真っ白のページに何らかの画像や、書式が設定されたページが追加できます。個人的には使っていない機能ですが、OneNoteの使い方が全くわからない方の場合は、重宝するかもしれませんね。
描画
[描画]メニューについて見ていきましょう。[描画]は、図形を描いたり手書き入力をする際に使います。別段わかりにくいところはないと思います。
描画は、マウスで図形を描くときと、ペンで手書きするときに使います。ペンを使って手書きするときは、すべてのコマンドを使いますが、マウスの場合は[図形]から右側を中心に使うことになるでしょう。
https://onenote.hprs1.com/onenote-tegaki-kotsu/
履歴
[履歴]メニューについて見ていきましょう。この[履歴]メニューは、全体的にOneNote特有の内容だといえます。
未読グループ
誰かが更新した共有ノートブックがある状態で、まだ開いたことが無い場合に、未読という状態になります。
作成者グループ
共有ノートブックの場合、書き込みをしたユーザーの名前が表示されます。その名前に関する設定を行うことができます。
履歴グループ
ノートブックの更新を繰り返すと、更新前のページを履歴として残しています。また、削除したページはごみ箱に残しています。ここで、残しているページの管理を行えます。
このように、主に共有ノートブックの設定が、行えるメニューであるといえます。
校閲
[校閲]について見ていきましょう。[校閲]メニューは、Word など他のアプリとほぼ同じで、文章のチェックが行えます。
[スペルチェック]グループ、[言語]グループ、[セクション]グループ、[ノート]グループがあります。[パスワード]はセクションに対してパスワードが設定できます。[リンクノート]は、Word、PowerPoint、Internet Explorerとリンクできる機能です。
特に難しいものはありませんが、[校閲]というメニューに[パスワード]と[リンクノート]があるのは、ちょっとわかりにくいかもしれませんね。
https://onenote.hprs1.com/onenote-rinkuno-to/
表示
[表示]について見ていきましょう。[表示]は、OneNoteの表示に関する各種設定ができます。こちらも、他のアプリと同様のコマンドが多いので、特に注意する点はないでしょう。
OneNote特有のものでわかりにくいのは、[デスクトップの端に表示]だと思います。これは、デスクトップの端に、OneNoteを縦長に表示できます。また[用紙サイズ]は、いわゆるページ設定のことです。これが[表示]にあるというのは、ちょっとわかりにくいですね。
まとめ
いかがでしたか?
OneNote のメニューバーを詳しく説明しました。最初にメニューの表示について説明して、ファイル、ホーム、挿入、描画、履歴、校閲、表示の、7つのメニューについてそれぞれ詳しく説明しましたので、なんとなく全容をつかんでいただけたのではないでしょうか。
ここまでで、何となくお気づきかもしれませんが、メニューバーから読み取れるのは、「Outlook・共有・手書き」の3つのキーワードではないでしょうか。つまり、Outlookと連携し、共有したノートブックに手書きで書き込むという使い方が、見えてきますね。
OneNoteは、単なるメモアプリとしても使えますが、メニューバーからも読み取れる3つのキーワードを意識して使うと、さらにおもしろくなると思いますよ。
以上、OneNote のメニューバーを詳しく説明しました。