ちょっと前まではクラウドといっても何のことか分からない方も多かったと思いますが、今では当たり前ですよね。当然 OneNote でもクラウドがすごく関係するんです。こちらのページを読んでいただくと、一体どんな使い方をするのかよく分かりますよ。
OneNote ならクラウドを使いこなせます
OneNote はファイルの扱い方という点から、とてもクラウドとの相性がいいんです。明らかに普通とは違う動きを見せる OneNote ですが、実はクラウドへの対応を考えると非常に納得できます。そのあたりのことをじっくりとお話ししますね。
OneNote はクラウドの先駆者?
OneNote は Office 2003 の時代から販売されています。マイクロソフトの内部的にはもっと以前から存在したようですが、そんな時からあるということは、まだクラウドという言葉が世に知られていない時代から存在していたということなんですよ。
そして、クラウドという言葉が知れ渡りつつあった Office 2007 のころには、現在の OneNote の形が完成していたんです。つまり、OneNote はクラウドの概念を先取りしていたというわけなんですよ。保存場所がローカルではなくサーバーになることが分かっていたんですね。
ちなみに、この当時 OneDrive の前身である『Live Mesh』というサービスが開始されていたのをご存知ですか? ベータ版のサービスではありましたが、ほぼ形は出来上がっていましたから、やはりクラウドは意識していたと考えられるんじゃないでしょうか。
OneNote にとってのクラウドとは?
OneNote はファイルの保存を他のアプリのような「名前を付けて保存」や「上書き保存」という方式を採らず、『同期』という方法を採用しました。実はこれこそがクラウドへの対応で、何ならクラウドそのものといえそうです。
同期という方法を採ると、保存場所はどこでもよくなるという高い自由度が手に入ります。ローカルでもいいし、LAN内のファイルサーバーでもいいし、OneDrive でもいいわけです。しかも、途中で接続できなくなっても平気なので、非常に安心・安定して使えますね。
また、クラウドというと、ファイルがインターネット上にあるというぼんやりしたイメージしかない方が多いんじゃないでしょうか。実は、クラウドに置くというのは情報の一元化を行っていることにお気づきですか? インターネット上に置く意味を考えると分かりますよ。
インターネット上にファイルを置くと、いつでもどこでも同じデータにアクセスできます。つまり、いろんなデバイスに分散しないんですね。結果的に同じデータにアクセスしているから情報の一元化ができているんです。これも、OneNote が目指していることと合致しますね。
たとえば、webメールなんかもそうですよ。ブラウザさえあれば、どこでもメールが見れますが、すべて一つのサーバーにアクセスしているからそれが可能なんです。データは1か所に集めて、それをいろんなデバイスからアクセスするのが、クラウドなんですよ。
クラウドを使いこなそう!
OneNote をクラウドでうまく使うには、とにかくノートブック(ファイル)をローカルに置かないことです。どこに置くかといえば、もちろんサーバーです。てっとり早いのは OneDrive だと思いますが、Dropbox のような他社のクラウドサービスでももちろん OK ですよ。
ようは、簡単にファイルの保存ができるサービスであれば何でも構わないんです。自動同期型のアプリをインストールして使うようなサービスが多分扱いやすくて簡単でしょう。まあ、直接保存できる OneDrive が最も相性がいいですけどね。
なお、普通のパソコンで共有フォルダに保存しても同じ体験ができます。要するに、ノートブックを手元に置かなければいいので、それで構わないんです。共有しているフォルダにノートブックを集めておけば、情報を一元化する最初の一歩になるので、とても便利になるはずです。
クラウドだからと言って、インターネット上に保存することにとらわれず、『一か所に集める』という本質的な部分に注目すれば、それでよいと思います。そうすることで、すべての情報にいつでもアクセスできるようになって、情報が活用できますね。
まとめ
いかがでしたか?
クラウドは分散処理と思われがちですが、実は情報については集約が基本です。何かの処理であればクラウド上で分散処理することで『負担を減らす』ことを狙いますが、情報は一か所に集約することで『一元化』を狙っているわけなんですよ。
だから、情報をクラウドに保存するととても便利で有効活用しやすいんです。なお、ほかのページでクラウド保存にも役立つお話をしていますので、ぜひ目を通してみてくださいね。
以上、「OneNote とクラウドの関係とは?」と題してお話ししました。