OneNote
でタグを使いたい方は、おそらく Evernote ユーザーでしょう。OneNote へ移行するためにタグについて調べていると思うんですが、OneNote にはタグ機能がありません。でも、実際には同等のことができるんですよ。
OneNote でタグを実現するには?
もし、あなたが Evernote ユーザーで、タグ機能がないために OneNote への乗り換えを躊躇しているなら、今からお話しする内容はとても有意義ですよ。ひょっとすると OneNote の機能のほうが高度で使いやすいかもしれないからです。なので、少しお話を聞いてもらえませんか?
タグ機能を考える
タグ機能というのは、各ページに対して『タグ』と呼ばれるキーワードのようなものを設定するものです。カテゴリーで分けているものを別の観点で仕分けすると考えればよいかもしれません。WordPress はカテゴリーとタグがありますが、まさにそんな感じです。
もう少し具体的にいうと、例えば「麺類、丼もの、定食」というカテゴリーがあったとして、「冷たいもの、温かいもの、ご飯もの、汁物」みたいな形で、同じものでも別の共通点でグループ分けするということです。どうでしょう、なんとなくイメージはつかめましたか?
そして、こういう機能が Evernote にはあって、使いこなすことで目的のノートを簡単に見つけるとか、階層化したりできるようです。ところが、こういった機能は OneNote にはないんです。でも、それに近いことは OneNote でもできるんですよ。
OneNote にタグ相当の機能はある?
OneNote にタグ機能はないんですが、タグ機能に相当することはできます。それは、強力な文字列検索機能とノートシール機能です。これらをうまく使うと、ひょっとするとタグ機能より優れたことができるんじゃないかと思うんですよ。
では、どのように使えばいいのか、具体的に紹介していきますね。
文字列の検索機能を利用する
タグ機能のうち、検索という部分に絞れば、文字列の検索機能を活用することで、対応できます。ページの上部か下部にキーワードを記述しておくことで、簡単に検索できます。キーワードには自分なりに法則性を持たせておけば、正確に検索できます。
例えば次のように「仕事資料1~3」というページを作って、
- 仕事資料-グラフ
- 仕事資料-試算表
- 仕事資料-写真
など、法則性を持たせつつ分かりやすくキーワードを記述しておくことで、検索しやすくなります。ちょっとした工夫なんですが、見た目にも分かりやすくなって、なかなか使えると思いますよ。
ノートシールを利用する
OneNote にはノートシールという機能があります。ノートシールを使うと、シールの種類別に専用の検索機能で検索できます。もともとは、重要ポイントや注目ポイントを目立たせるためのものですが、検索機能が充実しているので、かなりタグに近い使い方ができると思います。
具体的には次のようにします。(さっきの例にノートシールを付けてみました。)
- キーワードをページの上部か下部に記述
- 記述したキーワードにノートシールを設定([ホーム]タブをクリックするとリボンの中央右寄りに[ノートシール]グループがあります。シールは好きなもので構いませんよ。)
- 複数のページに同様の設定をする
- ノートシールを検索して動きを確認
こうすると、シールが付いているページだけを抽出することができるし、一覧ページを作成することもできますよ。シールを付けているのはキーワードなので、文字列検索することもできます。こうすると、かなり柔軟な使い方ができるんじゃないでしょうか。
Evernote をインポートするとタグはどうなる?
Evernote をインポートツールで取り込んだ場合に、タグがどうなるのかとても気になりますよね。試したことがないので伝聞になりますが、タグは「セクション」に変換されるそうです。分からないでもないですが、ちょっと違うかなあという気もしますね。
一種のグループ化なので、マイクロソフトとしては苦肉の策なんでしょう。タグの量が多いと膨大な数のセクションができてしまうので、収拾がつかなくなるかもしれないですね...。
まとめ
いかがでしたか?
OneNote でタグと同等のものができないか考えてみました。Evernote ユーザーが OneNote に乗り換えようとするときの懸念事項が減ってくれれば何よりです。やっぱり OneNote というアプリは、工夫次第で何でもできることを改めて実感しますよね。
以上、「OneNote でタグを使うには?」と題してお話ししました。