OneNote のバージョンごとの違いとは?

バージョン

OneNoteバージョンごとの違いについて説明しました。OneNote のアップグレードが必要かどうか迷っている方には参考になると思いますよ。意外とバージョン数が多いので、それぞれの違いが分かるように解説しました。

バージョンが違うと何が違う?

OneNote はバージョンによってできることが違うので、実際に使われた方は「あれ? そんな機能、私の OneNote にはないぞ」なんてことが起きるんですよ。いったい何が違うのか気になるところですので、ちょっとまとめてみました。

※ ちなみに当サイトでは OneNote 2013 を基本としてお伝えしています。

OneNote 2003

このバージョンはちょっと特殊で単体でしか手に入らないものでした。一応、現在販売されているOneNoteと基本的なところは同じはずなんですが、いかんせん筆者は使ったことがないので詳しいことが分かりません。

ただ、ペンを使って手書きすることを前提に作られているのは間違いないです。ちょうどこの頃ぐらいに Windows XP Tablet PC Edition が発売されていますので、マイクロソフトがタブレットPCとの組み合わせで普及を模索していたんじゃないでしょうか。

OneNote 2007

マイクロソフトは、このバージョンから本格的にOneNoteの普及を狙い始めたようですね。単体販売もありましたが、オフィスに含まれるようになりました。ただし、Ultimate エディションのみに含まれました。

このバージョンで特徴的なのは『ライブ共有』です。この機能は、ノートの共有をリアルタイムで行うものです。どれか1つのOneNoteをサーバーにして、互いに書き込むことができるようになります。

このライブ共有は、ほぼタイムラグなしで同時書き込みができました。私は過去に15台ほどで共有して同時書き込みしたことがありましたが、全く破綻することなく使うことができて、かなりおもしろかったですね。

手書きで互いに書き込みあった時には、ちょっと感動モノでしたよ。ただ残念なことに、次のバージョンではこの機能が削除されてしまいました。

OneNote 2010

バージョン2010で大きく変わった点は、なんといってもメニューがリボンになったことです。2007の時は2003のメニューを継承していたので、これでやっとモダンなオフィスアプリになった印象でした。もちろん使い勝手はほかのオフィスアプリと同等です。

そして機能が強化されたのが『ノートの同期』です。同期の仕方がかなり高度になって、信頼性が向上しました。2007以前の同期の仕方は、単純に新しいファイルで古いファイルを上書きするというもので、共有すると矛盾が起きていました。

ところが同期が高度になったことで、ノートの変更があった部分だけを更新するようになりました。単純にノートブック(ファイル)を共有しても矛盾が起きることなく正確に同期してくれるんです。そのため、ライブ共有の機能が要らなくなったので削除されたそうです。

でも、個人的にはライブ共有と置き換えができるほどの同期性能ではないと思います。なぜなら、同期が行われて結果が反映されるまでにかなりの時間を要するからです。たいてい数分間は必要になります。リアルタイムと呼ぶにはちょっと遅いですね。

まあ、だからと言って同期性能の向上に意味がないかといえばそんなことはなく、ブックを単純に共有できる点は高く評価できます。要するにリアルタイムを望まなければ理想的な環境になったといえるんです。(それでもライブ共有は復活してほしいですけどね。)

なお、この世代から OneNote は Home & Business 以上のエディションに標準搭載されるようになりましたが、単体の販売もありました。

※ 詳しくはこちらで紹介しています。

https://onenote.hprs1.com/onenote2010/

OneNote 2013

このバージョン以降は極端に変わったところはないと思っていいでしょう。ただ、バージョンが上がったのに何も違いがないというのも変ですから、違うところを探してみます。

大きな違いは、デザインが少し変更された点です。これは、Office 全体が統一的にデザイン変更されたので、それに合わせた形です。具体的には左側の「ナビゲーションバー」の表示が違います。違いはあるもののできることに違いはありません。

また、使用に際して大きく変わったと感じるのは、OneDrive にファイルを保存した時です。今までだと、ノートブックをそのまま普通に開けたんですが、2013では警告が出るようになりました。

これは、ローカルなどに保存しておいたノートブックを単純にOneDriveに移動やコピーした場合に表示されるようです。動作上問題ないんですが、2013になってからはOneDriveの保存方法としては推奨しないやり方みたいですね。

この世代も2010と同じく Home & Business 以上のエディションに搭載されて、単体の販売もされました。なお、執筆時点で単体販売は終了しています。

※ 詳しくはこちらで紹介しています。

https://onenote.hprs1.com/onenote2013/

OneNote 無料版

無料版のバージョンはその時の最新版になるらしく、現在のところ2016です。もちろん製品版の2016がそのまま無料になったわけではなく、有償版と比べて制限事項があります。

しかし、制限は事実上ローカルドライブにファイルが保存できないことぐらいで、ほぼすべての機能が利用できます。なお、保存先は OneDrive のみになっているので、インターネット接続が必須なんです。

でも、逆に言えば常時インターネットに接続できる環境なら制限はないのといっしょなので、とてもお得なバージョンですね。

※ 詳しくはこちらで紹介しています。

https://onenote.hprs1.com/onenote-free/

OneNote 2016

これは2013と比べて「どこか変わったの?」と思ってしまうほど違いがありません。Office 全体がそんな感じなので、まあそんなもんでしょう(笑)。

なので、本サイトでは2013と2016はほとんど同じ扱いとします。それでも、YouTubeなどの動画をノートに貼り付けできるなどの新しい試みが見られるんですが、やっぱり基本的には大きな違いはないんですよ。

ちなみに、この世代からは OneNote の単体販売がなくなりましたが、Home & Business 以上のエディションを購入すれば手に入ります。なぜ単体販売がなくなったのかは不明ですが、マイナーなアプリなのであまり売れなかったのかもしれないですね。

※ 詳しくはこちらで紹介しています。

https://onenote.hprs1.com/onenote2016/

OneNote Windows10版

Windows10 には最初からOneNoteがインストールされています。こちらのOneNoteは事実上の簡易版なので、本格的にOneNoteの機能を使いたいと思うなら、無料版か有償の製品をインストールすべきでしょうね。

ただし、Windows10に無償版のOneNote をインストールするには多少のコツが必要なので、改めて特集記事にまとめました。詳しくは、以下のページを参考にしてください。

https://onenote.hprs1.com/onenote-windows10-muryo/

まとめ

いかがでしたか?

OneNoteのバージョンについて簡単にまとめてみました。基本的な機能に大きな違いはないんですが、細かいところで微妙に差があったりします。機能説明の際には、一応その辺を考慮して記事を書いているつもりなんですが、デザインの違い程度はご勘弁を。

以上、「OneNote のバージョンごとの違いとは?」と題して紹介しました。

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