OneNote
で図形の塗りつぶしを行う方法について説明しました。図形に色を塗ろうとしてうまくいかない方にご覧いただきたい内容です。普通のやり方では塗りつぶしができないことを説明した後に具体的な解決方法を紹介しました。
ちょっとした工夫で図形が塗りつぶせます
OneNote は簡単に画面を切り取って挿入(画面の領域)できるので、図形を挿入することはあまりないかもしれませんね。でも、ごく簡単な図形なら扱うこともあるでしょう。ところが困った問題に遭遇することがあります。図形の塗りつぶしが見当たらないんですよね。
そこで、ちょっとした工夫で図形に色が塗れることをご紹介しました。
OneNote では図形の塗りつぶしができない?
実は、OneNote の図形には塗りつぶしがありません。いろいろ確認しましたが、塗りつぶしができる機能は見つかりませんでした。線の太さを最大にすればかなり近い状態になるんですが、ドーナツのように真ん中が抜けた状態になるうえに、角も丸くなるんですよ。
ただし、OneNote の機能だけでも塗りつぶした状態に近いやり方はできます。その方法でよければ解決なんですが、ちょっとした問題もあります。なので、典型的な塗りつぶしは OneNote だけではできないという結論になってしまうんです。
でも、塗りつぶし図形が扱えないわけではないので、そちらと合わせて2つのやり方を紹介していきますね。
コラム:どうして塗りつぶしが無いのか?
OneNote に図形の塗りつぶしが無いのは、設計思想にポイントがあるんじゃないでしょうか。おそらく、紙のノートを忠実に再現することが最大の目的なので、図形は線画にしかならないんだと思います。紙とペンの場合、一発で塗りつぶし図形を描く方法はないですからね。
要するに、ペンを使って自分で塗りつぶすということなんですよ。まあ、ここまで忠実に再現する必要があるのかどうかは分かんないですけどね(笑)。
どうやって図形を塗りつぶすのか?
図形の塗りつぶし方法には、OneNote の機能だけで塗りつぶし風にするやり方と、他のアプリと連携して塗りつぶし図形を扱う方法があります。どちらかの方法しかありませんが、よりご自分の感覚に合うものを選んでください。
OneNote の機能でなんとかする
OneNote の機能だけで何とかする場合は、蛍光ペンを利用します。図形を挿入した後、蛍光ペンに切り替えて、マウスやペンで図形の内側を丁寧に塗ります。時間がかかってちょっと面倒くさいですが、見かけ上は塗りつぶし図形になりますよ。
ただし、この方法には問題があります。図形と塗った部分は別々なので、移動がちょっとだけ面倒な点です。移動の際にはいきなりドラッグしないで、いったん範囲指定で図形と塗った部分を同時に選択してから移動します。こうすると、同時に動かすことができるのでズレることがありませんよ。
他のアプリと連携する
通常の塗りつぶし図形とまったく同じものを扱いたい場合は、Word・Excel・PowerPoint などほかのアプリと連携します。連携と言っても特に難しいことはなく、他のアプリで塗りつぶし図形を作ってから、それを OneNote にコピー&ペーストするだけです。
したがって、OneNote では図形ではなく画像扱いになります。この方法にも少し問題があって、直接の編集ができません。OneNote の図形ではなく写真などの画像と同じ扱いだからしょうがないんですが、サイズの変更はできるので使い物にならないほどの不便はないと思いますよ。
OneNote は図形機能が弱くても影響がない!?
私の個人的な考えとしては、図形に関する機能が多少弱くても OneNote の使い方に影響するほどではないと思います。なぜなら、もともと紙のノートを電子化したアプリなので、紙とペン以上に便利であればそれでいいということと、素材をまとめることが本質だからです。
OneNote を使いこなしている方ならお分かりだと思いますが、OneNote それ単体で何かをするアプリではないですよね。どちらかと言えば、いろいろなアプリに点在している素材を切り貼りして一つの資料にまとめ上げることが OneNote の得意技です。
そういった点から、図形機能を強化しても使う人が少ないと思うんですよね。
まとめ
いかがでしたか?
OneNote の図形は塗りつぶしができませんが、工夫によってうまく対応できることがお分かりいただけたと思います。OneNote 単体で何とかする方法と、他のアプリと連携する方法をご紹介したので、どちらかの方法がうまく役に立てば幸いです。
以上、「OneNote で図形の塗りつぶしを行うには?」と題して説明しました。