OneNote は、これさえあれば何もいらないと思えるほど非常に優れたアプリです。では何がそんなに素晴らしいんでしょうか? 実際に使っている筆者ができるだけ分かりやすく説明しました。
OneNote は、ただのノートなのか?
OneNote を初めて使った人はきっと戸惑うことでしょう。だって、ただのノートなんだから。本当に何にも出来ないんですよ、でも逆に言えば好きなように使っていいということなんですけどね。
じゃあ、一体 OneNote の何がすごいのか?
この質問にはいくつかの答えがあるので、順を追って答えていきます。
OneNote は好きなところに字が書ける
たとえば Word は文字入力できる位置が決まっていますね。これは、ワープロでは文字位置を書式として決めるからです。でも、OneNote はノートなので、紙のノートと同じ感覚で好きな位置に入力できます。
この程度であれば Word でもテキストボックスを使えば可能なんですが、OneNote は文字を入力した瞬間に『コンテナ』と呼ばれるボックスに文字が収まります。
そしてこのコンテナを自由に移動すれば、好きな所に文字が置けます。別の見方をすれば、Word のように直接用紙の上に文字を入力することがないということですね。
また、手書きもできるので、タブレットPCで OneNote を使うと直感的にメモが取れてとても便利です。
ここで大事なのは、入力した文字であろうが手書きした文字であろうが、簡単に移動ができるところです。つまり、後から簡単に修正ができるんですよ。
紙のノートは書き始めは良くても、だんだんとスペースがなくなって詰まってしまうことがありますよね。でも、電子的なノートだから選択部分を移動してスペースを確保できます。しかも自動的に用紙サイズが大きくなってくれるんですよ。
だから、「ここからここまでの範囲で入力する」というような制約を受けない。思ったことを好きなように入力したり、書き込んだりすればいいんです。使ってみればよく分かるんですが、これだけでも相当便利なんですよ。
何でも貼り付けられる
紙のノートには何でも貼り付けられますよね。付箋でも切り抜き記事でも何でもかんでもノリやテープでペタッと。
ではこれが画面ではどうでしょうか? 何かを貼り付けるのは意外としんどいはずですよ。まあ、貼り付けるといってもワープロの文章に写真を貼り付ける程度でしょうか。
ところが OneNote はなんでも貼り付くんです。はい、本当に何でも。
便利なのは、資料を添付したいときです。プリントアウトすれば「別添の資料を参照」みたいにして見てもらうことは可能なんですが、これが電子文書だと意外と難しい。
普通なら、ファイルの保存場所を示したりとか、ファイルのリンク場所を示すことになります。でも、OneNote の場合はノートの好きなところにコピー&ペーストすれば簡単に文書のファイルが貼り付くんです。
だから、会議資料を作るときに PowerPoint にまとめるよりも、OneNote にまとめたほうがはるかに作りやすいし、説明を受ける側も分かりやすいんです。
OneNoteは仕上げソフト?
OneNoteはこれまで説明した、たった2つの機能を使うだけで簡単に説明用の資料が作れるわけです。
だからどっちかというと、最終的にまとめるために使うソフトというイメージです。「Excel で表やグラフを作り、Word で報告書をまとめ、カタログなどその他の資料を PDF で貼り付ける」みたいな感じですね。
こうすることで、情報の整理がとてもしやすくなるんですよ。つまり、これまでなら例えば「Word、Excel、PowerPoint」みたいにファイルの種類別で整理していたのが「会議資料」という目的別になるんです。
そうすれば会議の際に「あれ? ○○のファイルがないぞ」とか、プレゼンテーションの途中で「今ファイルを開きますので少々お待ちください...」みたいなことがなくなるんですね。
なので、OneNote を使えば、だれもが目指してそして挫折し続けた「情報の一元化」がめちゃくちゃ簡単にできるということです。
ということは...仕事がめちゃくちゃ楽になるっていうことなんですよ!
OneNoteは素晴らしい
だから OneNote は素晴らしいんです。今まで色々なソフトがありましたが、本当に仕事をラクにしてくれたソフトが一体何本くらいあったことか...。
仕事がラクになると思って買ったソフトに振り回され続けている人、多いんじゃないですか? OneNote は基本的な機能を理解すれば、あとは使い手の創造力次第です。
いかに自分の仕事をラクにする使い方が思いつくかどうかがとても重要になりますよ。
さあ、あなたも OneNote を使いこなして仕事をラクにしましょう!
ということで締めくくろうとしたけど、よく考えたら Word や Excel を使っているから、やっぱり OneNote 以外にもソフトが必要ですね(笑)。
以上、『OneNoteさえあれば何もいらない?』と題して説明しました。