OneNote のノートを新規作成しようとしたけど、よく分かりませんでしたか? 慣れていないとなかなか理解しにくいかも...。そこで、概念を含めて OneNote でのファイルの扱い方をご紹介しますね。
ノートの新規作成方法とその意味とは?
OneNote を使い始めた時に一番困るのが、ファイルの扱い方です。ほかのアプリとは違った概念で作られているので、どうしても今までの知識だと理解しがたいんですよね。たぶん、ここが理解できれば OneNote の意味が理解できるんですよ。
新規作成は最初の1回だけ
新規作成のやり方自体はとても簡単です。手順は...
- 左上にある[ファイル]タブをクリックして開く
- 保存場所を指定して[ノートブック名]を入力
- [ノートブックの作成]ボタンを押す
という風にすればノートブックが作れますからね。
でも、Word や Excel だと最初から白紙の文書が開かれているから、新規作成から始めるというのがちょっと馴染まないんですよね。しかもこれらと違って、最初に名前を付けて保存するので、やっぱり慣れないと思います。(仮の白紙というのがないですからね。)
ちなみに Office の仲間でいえば、Access が同じような感じで、やはり名前を付けて新規作成するところから始めます。なので、「アプリによって二通りのやり方がある」と認識を変えたほうがいいんだろうと思います、実際そうですからね。
保存はどうなるの?
おそらくここが OneNote の一番理解しがたいところだと思います。というのも、最初にノートブックを新規作成したら、それ以後、保存がないですから。保存がないのに保存されているからとても奇妙に感じるんですが、それが OneNote なんですよ。
どこを探しても、[上書き保存]とか[名前を付けて保存]というのがないんです。これは、最初に新規作成で作ったノートブックをずっと使い続けるからです。だったら上書き保存があってもよさそうなもんですが、それもない。初めて使うと混乱しますよね。
これは、定期的に『同期』という処理を行っているので保存は意識しなくてもいいということなんです。別の言い方をすれば、有無も言わさず自動で上書き保存されるということなので、ユーザー側で調整することは難しいんですよ。
ノートブック以外に新規作成はある?
言葉として「新規作成」は他にないんですが、新しく何かを作るとすればあります。それは、「新しいセクション」や「新しいページ」です。セクションはノート内を整理するために、ページは実際に書き込むところを増やすために作ります。
ちなみにセクションの実態はファイルですが、これは新しく作成して名前を付けた時点で自動的に作られるので、やはりユーザー側で勝手に触れるものではないんですよ。
でも、セクションはファイルなので、実はセクションタブを右クリックするとOneNote2010の場合は[名前を付けて保存]が存在するんです。一般的なアプリの知識だと「なんでこんなところにこのコマンドが?」となって、より一層混乱するんじゃないでしょうか。
おそらく使い道としては、変更前と変更後のファイルを残しておきたいときなんかには使えるんじゃないかと思いますね。あくまでセクション単位になりますけども。
ちなみに OneNote 2013 からは[エクスポート]に変わったので、余計な混乱を避けたようです。この場所のコマンドとしてはこちらのほうが妥当だと思いますね。
※概念についてはこちらの記事が参考になりますよ
https://onenote.hprs1.com/onenote-tsukaikata-junbi/
まとめ
いかがでしたか?
新規作成に関してまとめると...
- 新規作成のやり方自体は簡単。
- 最初に必ずノートを新規作成する。
- 保存という概念はなく『同期』される。
- 変更前後のファイルを残したい時は、セクション単位なら可能。
となります。
OneNote の使い方に慣れてくると、実は従来のやり方のほうが概念的に難しいことをしていたことに気づきます。そして、それに気づいたときに OneNote の概念を完全に理解したといえるんじゃないかと思いますよ。
以上、「OneNote ノートを新規作成するには?」と題して説明しました。