OneNote のオンライン版について説明しました。ブラウザで使うことができる OneNote Online について知りたい方に適した内容です。特徴について通常版と比較しているので、どんな用途に使えるのか、よく分かりますよ。
OneNote がブラウザで使える?
OneNote のオンライン版はブラウザで使えます。なので、OneNote をインストールしていなくても、ブラウザがあれば使うことができます。ただし、インストール版と比べて機能に違いがあるので、オンライン版でどんなことができるのかをお話ししていきますね。
オンライン版と通常版の違いとは?
まず呼び方ですが、OneNote のオンライン版は「OneNote Online」、通常版は「OneNote(+年号)」となっていて、マイクロソフトの公式サイトではこのように区別しています。したがって、単に OneNote といったときは、インストールする通常版ということになりますね。
次に導入方法ですが、オンライン版はブラウザで使うのでインストールは一切不要です。それに対して通常版はインストールが必要です。つまり、OneNote Online はインストール不要で OneNote はインストールが必要となります。(正式な言い方だとややこしいですね 汗)
また、オンライン版は機能的にかなり絞っています。なので、できることがとても少ないんですよ。それでも OneNote として最低限のことはできるので、全く使えないわけではありません。なので、どうやって使えばよいか、この後お話ししていきますね。
オンライン版の概要は?
まず、繰り返しになりますが、オンライン版の OneNote はブラウザで使います。ブラウザは何でもいいみたいで、Internet Explorer はもちろん FireFox など他社のものでも使えそうです。(私が使ってみたのは Windows のみですので、そこはご了承ください。)
また、保存は OneDrive に行うのでローカルには何も保存しません。完全にオンラインで作業を行うようになっています。また、特別なプラグインも必要なさそうなので、ネット環境とブラウザがあれば OneNote が使えるということになりますね。
どうやって使う?
それでは具体的な使い方をご紹介します。初歩から順を追って説明しますので、事前の準備がすでにできている方は、初歩的なところは読み飛ばしても構いませんよ。
事前の準備(マイクロソフトアカウントの取得)
マイクロソフトアカウントを持っていない方は、まず最初に取得してください。取得の仕方についてはこのページの趣旨と異なるので、詳しくは以下のリンク先を見てやってみてください。すでにアカウントを持っている方は次へ進んでくださいね。
https://onenote.hprs1.com/onenote-account/
オンライン版のサイトにアクセス
OneNote のオンライン版を利用するには、以下のサイトにアクセスします。
このサイトは、無料版 OneNote の総合サイトになっています。説明が英語になっていますが、もちろん日本語対応していますのでご安心を。
さて、サイトにアクセスすると OneNote の『ダウンロード』のリンクが目立つと思いますが、『サインイン』のリンクも目に入ると思います。オンライン版を使うときはサインインをクリックします。(無料版をインストールしたい場合はダウンロードをクリックしてください。)
※サイトのデザインが変わるかもしれないので、画面画像は表示していません。
サインインする
すると、サインイン方法を聞かれるので、通常は マイクロソフトアカウント(Microsoft アカウント)です。マイクロソフトとの法人契約でアカウントを取得している場合はそちらも利用できます。説明の都合上マイクロソフトアカウントでのサインインでお話ししますね。
ノートブックを選択する
インストール版で OneDrive にデータを保存している方や、すでにオンライン版を利用したことのある方は、一覧表示されているノートブックを選択すればすぐに利用できます。初めて使う方や、新にノートブックを作りたい方は[新規作成]をクリックします。
新規作成の場合はノートブックの名前を入力します。ずっと使うノートなら使いやすい名前を、お試しなら何でもいいので適当な名前を考えてください。名前を入力したら[作成]ボタンをクリックします。するとすぐに使える状態になりますよ。
どんなことができる?
まずは、どの程度のことができるか把握しないといけないですよね。そこで、まずはリボンのタブを見てください。
こんな感じになっています。では一つ一つリボンの内容を確認していきます。
[ファイル]タブ
使いそうなコマンドは[印刷]と[共有]ぐらいでしょうかね。ちなみに[情報]は OneNote を起動するボタンがあります(OneNote がインストールされている場合は、このボタンで起動することができますよ)。
[ホーム]タブ
ホームタブにあるのは、[元に戻す][クリップボード][フォント][スタイル][ノートシール][スペルチェック]などです。これらのグループから分かるように、並んでいるのは必要最小限のコマンドですね。
ノートシールがあるのはいいんだけど、検索はできないみたいなのでちょっと不便かも...。
[挿入]タブ
挿入タブにあるのは、[ノートブック][表][画像][ファイル][アドイン][リンク][記号]などです。これらのグループから分かるように、こちらも並んでいるのは必要最小限のコマンドですね。
OneNote で最も便利な機能である[画面の領域]ボタンがないので、かなり寂しいです。
[表示]タブ
表示タブにあるのは、[ノートブックの表示][作成者][バージョン]などです。グループ名からは動作がよく分からない感じがあって、実用的なのか? という感じですね。ちなみに[閲覧表示]は編集ができない表示モードです。
なお、右上のほうにある[ノートブックの編集]から編集できる表示モードの[編集表示]へ戻ることができますよ。
[印刷]
印刷はリボンがなく、いきなり印刷ダイアログが表示されます。印刷関連はそれだけです。
オンライン版を使いこなすには?
オンライン版 OneNote を使いこなすためには、限られた機能から用途を考えないといけないので、順番に検証していきましょう。
OneNote 特有の機能はどうか?
- コンテナによる自由な入力は使うことができる。
- ページやセクションの追加は可能。
- ノートシールの設定も可能。(ノートシールの検索は不可能)
- 画像の貼り付け、ファイルの添付もできる。
- ノートブックの共有もできる。
基本的なことはできますね。ただ、画面を取り込んだり、手書き入力をしたりはできないので、直感的に使うのは難しそうです。
一般的な機能はどうか?
- 文字入力関係や書式等も一通り使える。
- 表が作成できる。
- 印刷ができる。
こちらも最低限のことはできます。簡易ワープロ的な機能といった感じでしょうか。
どんなことに使えるんだろう?
OneNote 特有の機能が少し使えて、簡易ワープロ的な機能があるということは、「OneNote がないときにとりあえずメモする」という使い方が一番しっくりきそうですね。ちょっとメモしておいて、後から普通の OneNote で手直しするような感じでしょう。
つまり、OneNote を日常的に使っている方が対象なのが、オンライン版ということです。だからこそ[OneNote で編集]というコマンドが用意されているんですね。「せっかくアイディアが浮かんだけど OneNote がないからメモできない」状況で、威力を発揮しそうです。
また、OneNote であらかじめ作っておいた資料をオンライン版で表示することで、表示したり印刷したりするビューアーとしても使えるんじゃないでしょうか。共有ノートを大画面で表示すれば、掲示板としても使えるかもしれないですね。
ちなみに簡易ワープロとして使うことも不可能ではないですが、いまどき Word がインストールされていないパソコンはなかなかお目にかからないと思うので、ワープロ的な使い方にはやや疑問があります。もちろん便利だと思うなら、ワープロ代わりに使えばいいんですけどね。
まとめ
いかがでしたか?
オンライン版 OneNote について概要から使い道までを考えてみました。機能が制限されているので、入門用として使うという方法もなくはないですが、OneNote ならではの使い方は学べないでしょう。やはり、OneNote ユーザーの緊急用として使うのがベストだと思いますね。
以上、「OneNote のオンライン版とは?」と題してお話ししました。